座礁した船の積み荷をねらう

　数日前の風が強い日にイギリスの南部の海岸近くで貨物船が座礁した。カーゴをすごい高さに積み上げてあり、大きく船が傾いていくつかのコンテナが海へとスライドしたようである。海岸べりなので、油や刺激物などで浜辺が汚されるだろうし、例によって水鳥が重油まみれになるのだろう。実際そうなった。鳥をシャンプーしている姿がニュースになっている。

　ところが、風がおさまると海岸べりにわんさと人が集まってきた。目的は浜辺に流れ着いたコンテナの中身をあさること。ようするに火事場泥棒のような行為だが、良く考えると水に浸かった商品は廃棄対象のはずだから、泥棒ではないのかもしれない。海岸にはいろんなものがある。赤ちゃん用おむつ？とかワインの樽、自転車、５００ＣＣクラスのオートバイ、４ＷＤもあった（笑）。さすがに自動車を持っていくやつはいないようだけど、バイクはしっかり持っていくやつがいた（笑）。圧巻なのはうれしそうにワイン樽を転がして家路へと急ぐ夫婦。でも、それ、家族で飲み干せる量じゃないと思うけど。