Web2.0って何?

vietatofumare2006-08-13


 遅まきながら、Web2.0って何?。
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書) これは読みました。
感想はここに載せておきます。
http://www.significa.jp/scienza/books/2006/06/post_202.html
Web2.0への道 (Impress Mook) これも買いました。

 ついでに、YouTube, Flickr, Hatenaにアカウントをつくり、Google EarthもDLして使ってみました。部品が集まっている。そういう事なんでしょうか。2.0は、姿勢や発想が変わってしまったあとの世界を意味しているようです。道具の問題よりも、前提となっている「世界観」というか「道具観」のようなもののようです。


 書店へ行って、一番たじろぐのはコンピュータのコーナーです。あるテーマについて本がたくさんある。それはいいです。問題は、意味不明なタイトルの本がたくさんある。これが、怖い。XOOPS? Strus? RubyOnRails? 知らねー、なにそれ? そういう状態でした。全く参ったものです。新しいものが出過ぎ。今高校生ぐらいだとかなり楽しいでしょうね。1年単位でどんどん覚えるものが違ってくるから、行き着く暇が無い。この状態、裏を返せば、覚えたことでは常に足りない。あるいは、覚えたことはもう意味がない。そういう状態が絶えず続くわけです。教科書をつかって勉強しマスターしてからさぁ使おう。これじゃ遅いですね。数学や物理の勉強法があまり役に立たないという、すごい世界です。おそらく、ほとんどのものが10年後使い物にならない状態になっているのかもしれない。ある意味、勉強しがいがない。ある意味、かわいそうな気がします。私は数学や物理、あるいは、文学の世界に逃げちゃいますね、多分。


 はてなのサービスをうろついていたら、違うことに気付きました。WWWのページを構成するモジュールがそろってきた。それを一つにバインドするとその人の事情に合わせて新しいツールができる。それがWeb2.0の世界なのかと思っていましたが、違いますね。素人ながらに「ツール」ではなく「データ生成」に新しいところがある。そう思うようになりました。


 アクセス解析などのログって、使わないか使ったとしても合計値だけしか注意が行きませんでした、これまでは。はてなでは簡単にもっと多くの情報が「ぱっと」でてきます。「ぱっと」取り出せるという事実が、それを瞬時に加工して別のデータを生成させる工夫につながる。データがデータを生んでいく、しかもリアルタイムで。それが静的なデータ(ファイル)をどう表示するかに焦点があっていた世界との違い。最近、いろいろ騒がれる〜2.0というのはこのことが動機なのかなぁ。「勝手に解釈するな。オライリーの論文がすべてだ。」そう言う人もいるでしょう。ならば、私は〜2.0という言葉を使わなければよい。データがデータを瞬時に生んでいく。この世界をなんと呼ぶのでしょうねぇ。いや、技術用語ではなく、この先にある世界観のようなことをです。