ビック・ブラザー

vietatofumare2007-01-19

 こちらのテレビでは「人種差別発言」をめぐるニュースでにぎわっている。テレビ番組(ビック・ブラザー)で、インドの女優さんに向かってイギリス人の(見た目はかなりダメ)な女性が差別的発言をしたのだ。たまたまその番組を私は見ていた。スゴイ剣幕でインド女性をまくし立てているなぁ、何をケンカしているのかなぁと思って見ていた。そもそも、英語をよく聞き取れないのだ。そしたらである。それがニュースで取り上げられ、国会?のような政治の場でも取り上げられ、インドでは人形に火をつけ、それを蹴り飛ばすという「よくある抗議の仕方」までやる人がでてきた。新聞ではトップだし、BBCを含めどのニュースもトップ。ちょっと私にはわからない感覚である。

 イギリスにおいて「差別」は決してしてはいけないことだと、子供の頃から教え込まれると本で読んだ。よい階級の人の子供ほどたたき込まれるそうである。だからなのだろうか。新聞には「Beauty and Bigot(美女と頑迷な人)」とあった。「Beauty and Beast美女と野獣)」をもじっているのだろう。さすがに、Beastとすると美女とブスを差別することになってしまい、何の記事だかわからなくなるからやめたのだろうけど。もう、そのニュースばかりである。ところが、である。幾ら差別をしないといっても、インド人やアフリカ人はイギリスで損な仕事をしているように私には見える。低賃金の職にはいつも彼がついているのかもしれない。ホテルのベッドメーキングはインド人のおばさんがやってくれているし、会社のトイレ掃除はアフリカ人の若者がやっている。さて、この差別問題はどう落ち着くのか。