スクールバスもダブルデッカー

　朝、通勤のバス街をしていると何台かのスクールバスが通る。観光バスみたいなものからちょっと頼りないミニバスのものまでいろいろある。私が立っている通りは片側一車線の狭い通りであり、通り沿いの家々に電気を供給する電線が道をまたいでいるため日本の風景に似ていなくもない。そんな狭い道でも、通勤のお父さんを下ろすため一時停車をするマイカーが絶えなく、いつも渋滞する。こちらの人は、自分のために渋滞しようがしまいがお構いなしという気質のようである。

　そのなかでいつも通る目立つスクールバスがある。真っ赤なダブルデッカー。以下にもロンドン市内を走っていました、というバス。車体の感じから結構年期が入ったもので、払い下げをスクールバスにしたのだろう。かっこいい。車高は４ｍを軽く越えているので日本では走れんだろう。電線に引っかかりそうなものである。その中に乗っているのは中学生くらいかな。カメラを向けると一斉に手を振るところが元気はつらつ。面白いことに、入り口は車両後方にありドアはなく、ちゃんと車掌さんが立っている。ガイドブックでみる「ロンドンの2階建てバス」そのものだ。この街は坂が多いし、カーブも多い。果たして倒れたりしないものなのだろうか。

　今日もロンドンへは行かない。そのうちホンモノの2階建てバスに乗ってみようと思っているのだがしり込みしてしまう。行き先は分からないし、車内放送もないからどこで降りていいかもわからない。それに、ギルフォードからロンドンへのOne Day Travel Cardで乗れそうな気がしないので余計おカネがかかりそう。まぁ、あと2ヶ月あるから一回くらいは乗れる機会があるだろう。