TV番組なのに会社たたきができるのか

　BBCにWatchdogという番組がある。商品やサービスなので購入者が被害を受けたケースが多いものに対して、実名を上げて非難する番組である。NHKでも民放でも日本では無理だろう。やったら、背後から刺されそうな感がある。今でも大本営発表しか流さないNHKとは全く違うところである。ちょっと「信用しようかな」と思ってしまうBBCである。

　それにしても、しょうもない商品を売る人、あるいは、いわれのない負債（たとえば架空のクレジットカードの支払い）などを集金する詐欺などはどの国でもいる。生活様式も日本とは違うので全く新しいタイプの「被害」というものがあるのかと思ったが、以外にない。日本でも同じような話を聞く。新しい犯罪の種類が発生してもすでに世界中に伝搬してしまうのであろう。インターネットができてから新しい詐欺が増えたけど（フィッシングとかね）、それもどの国も同じである。日本は日本語によって孤立しているから、英語圏からの攻撃のあるものは無意味になる。ちょっと助かった気もする。つまり、英語ができないから損することも多いけど、世界中のほとんどの人は日本語ができないから逆に得することもある気がする。