成長が止まった感がある私の英語力

vietatofumare2007-02-06


 一日中プログラムとにらめっこしている日々が続いている。昼ご飯も日本の人と話すので英語を使う必要はない。周りの人が英国人というだけで、日本にいるのと変わらない生活が定着している。部屋に戻って見るテレビが全部英語ということぐらいが英語学習の機会になる。さすがに、一日2,3時テレビを見ているだけでは英語を聞き取る能力が向上するとも思えないし、話すことはなおさら望めない。英国に滞在する機会があるからといっても、いろいろなケースが考えられるのだなぁとつくづく思う。

 そんな中で、英語がもっと分かったらなぁと思う時がある。それは、コメディーやお笑いの番組をみているときである。えらい早口の人が観客からお笑いをとる瞬間が分かってきたので、「あぁ、次に面白いことをいうぞ」と予想できてそれがあたったとしても、観客爆笑の状態でも私はさっぱりわからない。連発で笑いをとっているときなんか、すごく悔しい。コメディーはセットや人の動きなどで状況を読み取れるのだが、話だけというのはなんでおかしいのかさっぱりわからない。ただし、それでも笑ってしまうことがある。

 BBC2で放送しているお笑いクイズ番組「MookTheWorld」が面白い。爆笑(であろうと思う)。時事ネタを題材にとにかくお笑いをとる。その週にHeadlineをしめたニュースの登場人物などを笑い倒すのである。ヒラリーなど良い題材であった。「以前はお父さんのブッシュが大統領、次はクリントン、その次は息子のブッシュ、そして、クリントンの奥さん。でもーくらしーはどこへ行った?」というような内容を面白く話すのである。文章にするとさっぱりつまらないから、英語で漫談するとこうなるのかと知る。今週のネタは捕まった女性宇宙飛行士だろうなぁ(ちなみに、アメリカをバカにするネタは英国では受けるようである)。日本でも見ていた時期がある「TopGear」という番組も車の番組なのだが、日本にはちょっとないテイストである。もっと好きのは、「TheWeakestLink」というクイズ番組で司会のおばちゃんがなんとも言えない味があり毎週かかさずみている。このあたりは、CSのBBC-Worldあたりで放送してほしいです、ほんと。日本に帰ったら見れないのかと思うと残念である。BigBrotherも夏にあたらいものをやるらしいので、それも放送してほしいなぁ(あれはChennel4だから無理か・・・)。

 英語のTVをずっと聞いて分かるようになったことがある。英語と米語の違いである。アメリカ人の英語は舌が丸まった状態で口の中で響かせているような発音をする。インタビューされる人がアメリカ人だったり、アメリカのニュース番組を引用などが放送されると、一発でわかる。しかもだが、すっごく「田舎っぽい」感じがするのが不思議である。ダサいなぁ。いや、私はろくにしゃべれないのだから発音の善し悪しなんて全く関係ない立場なのだが、それでもイギリス英語の方が「はっきりしている」ので好きである。BBCのアナウンサーの英語はさらに好き。でも、今英国にいるからそう思うのかもしれない。

 日本で英語を学ぶ人に言いたい。おそらく、30日くらいの滞在はあまり意味がない。そのおカネがあるのならば、1年くらい毎日BBCを見続けてからにしたほうがよい。話す能力は、聞き取りよりも難しい。しかし、何を話すのかは相手の与えてくれた情報を理解してからに決まっている。一方的な自己紹介などのシーンは実生活でほとんどない。ならば、ヒアリングを伸ばすほうが「実際的」である。いまならばiTunesで幾らでも吸い上げられる。私は日本にもどったら、BBCのビデオクリップをiTunesで吸い上げてiPodで持ち歩くことにしている。