自転車が強いイギリス

vietatofumare2007-02-12


 イギリスは車社会らしい。ロンドン市内は別であろうけど、ちょっとそこから外れると自家用車なしでは生活に支障をきたすらしい。電車賃は高いし、バスの不便な地方都市はどこでもそうであろう。イギリスが不利なのは、ガソリンも高いし、普通の会社は通勤のための交通費を支給してくれないということである。ちょっと離れたところに住んで、週末ゆっくりしようということは給料がよくないと出来ないそうである。会社の近くに住むか、自家用車で通うかということに自然になる(ロンドンは何度も言うが別)。

 ギルフォードはロンドンから急行で30分くらいの地方都市である。街はサレー大学関係の人が多いのかな。実体は良く知らない。しかし、ユニバーシティーが中心にあって、そこに通う人を結構見かける。自転車の人が侮れないくらい多い。自転車は本気のタイプである。ママチャリなどは存在しないようである。ヘルメット着用が義務化されているのか、ほとんどの人がかぶっている。当然、男性が多い。

 自転車は車道を堂々と走る。車を先に行かせることなどしない。自転車は右折もしたりする。片側2車線の道路で信号待ちをしている女性がのっている自転車をみたが、なんと車道の真ん中にいて、青にかわってもどうどうとその車線を走っていた(笑)。怖くないのかと不思議に思う。少し山の中に入る道ではサイクリングなどをしている人がいたりする。数人で走っている場合は道に広がっていて車が通れなかったりするのだが、それでも気にしないようである。車の方も「どけどけ」というわけには行かないらしい。弱いほうの権利が強いということにかんしてはイギリスは一貫しているということである。

 そんな話を聞いてホントかなぁと思っていた。しかし、ホントかもしれないと思うようになったのは電車に自転車を置くをスペースがあったのを三田から。車内に「駐輪場」のようなものがある。ダイエー脇にある駐輪スペースにあるような車輪をはさみ込む器具があるのだ。へぇ、と思っていたがウォータールー駅にはもっとスゴイものがった。ホームの橋に「駐輪スペース」があるのである(笑)。どういう契約をするのかよくわからないが、要するに、自宅から駅まで自転車でそこから電車にのってウォータールー駅に来る人が自転車を止めて置くのであろうと想像する。そう言えば、こちらにきてから日本の駅で見かける「駅前放置自転車」のようなものを見かけない。駐輪場なるものも見たことない。人口の少なさはこういう解法も可能にするのかと感心して見ていた。その自転車にはママチャリは含まれていないから、みんな男性用だ。そして、つまらない疑問を感じた。自転車は小さいときに練習しないと乗れるようにならない。とすれば、イギリスの女性は自転車に乗れる人がほとんどいないのかもしれない。だって、その必要もないだろうし。