車が飛んでるよ、スゴイ番組だ

vietatofumare2007-02-20


 毎週楽しみにしている「トップギア」。日曜日の8時から。再放送は水曜日の7時から。この面白さについてはすでに紹介している。で、今週もすごかった。この番組が車の紹介だけはない。もちろん、ポルシェ911やベンツを乗り回すこともしていたが、それと同等に車に関係するちょっとした(というか、ちょっとしていない)試みが見逃せない。

 今週は、自動車をスペースシャトルにしてみようという企画。なんでも元にした車の形が宇宙船ぽいからというのが理由。確かに羽をつければ行けそうな気がする。それで、その企画を実際に技術者集団に持っていってもらい改造してもらう。当然だが、主エンジンと再度ロケットブースターも着けていた。企画説明では、打ち上げ後再度ブースターを切り離し、メイン燃料タンクを切り離し、最後にシャトル部分が滑空するというものだった。まぁ、形を似せるのは許そう。スケールはシャトルが小型車であることから推定つくでしょう。滑空する際の飛行制御はラジコン飛行機のプロと共同で作成したようである。スケールモデルをつかっていろいろ調べるシーンを流していた。

 私が興味をもったのは「落ち」である。車なんかを打ち上げることはできないのだから、どう誤魔化すのか。煙を吹き上げてライトを照すことで打ち上げっぽくみせるのだろうか? こんなに金をかけての企画だし、下手なことはできないはず。そうおもっていた。ところがである。このシャトルシステムを英軍基地内に運び込み、なんと液体酸素のボンベから燃料充填している電装系を確認している。へ、本気? 打ち上げの秒読みが始まり、係員はブロックハウス(コンクリートの塊でできた小さな窓がある家)で待機している。

 打ち上げである。なんと、ホントに打ち上がった!!!! スゴイ100m以上上昇して、再度ブースターが切り離された。かなりきれいだぞ。へぇ、ほんと? 私はかなり大声をテレビの前であげた。「セパレート、セパレート」と叫んでいる。エンジニアはブロックハウス内で大喜び。メインタンクを切り離し本当に滑空するのか?自動車が?おおお! なんと車載カメラ映像もある。本当にかなり上層している様子が風切り音とともに伝えられる。すげー、ホンモノっぽい。

 ところがである。燃料タンクは切り離されなかった。車は機種を下にゆっくりとむけて降下し始める。車載カメラが急速に近づく地面を写している。どっかーん。あーあ、と私は大笑いした。すごい、すごい、こんな事がTV番組でやれるのだ。すごいすごいすごい。良く軍隊も場所を貸すなぁ。よく、エンジニアは引き受けるな。それにしても、液体燃料のエンジンをつんで、垂直上昇をよくできるな。もう、感心しっぱなし。

 イギリスはなめられん。彼らはやぱりすごい。