iPodをしながら

vietatofumare2007-02-27


 日本での職場に異動したとき、一番うれしかったのは「iPodをしながら仕事ができる」ことであった。研究職だから、自分のデスクでは自由に研究できる。負かりなりにも自分の一画があるので、だれに気にすることもなく論文を読んだり計算をしたりする作業が多く、その間中「iPod」でボサノバを聴いているのが普通であった。偉くないから電話は掛かってこないし、会議も出ないので日がな一日iPodをしている日々である。ふふふ、天職ですな。

 イギリスで滞在している現在の会社のオフィスではほぼ全員と言ってよいほど「iPod」をしているように見える。全員エンジニアで、設計したり計算したり文書作成したりしている。もちろん、ミーティングもあるし隣の人と話したりすることも多いので「1日中」ということはないのだが、すくなくとも「iPod」で音楽を聴きながら作業することになんの抵抗もない。

 日本の会社ではどうなんだろうか? 研究職や人と接することが仕事の場合は無理だろうけど、この会社と同じような業種の会社ではどうなのか。ちょっと興味がある。いわゆる研究開発部のようなところであれば、家電メーカーも含まれる。そういえば、友人でPS3の開発関係の仕事もしているプログラマーさんは「ウォークマン」しているような気がする。重工さんや電機さんはどうなんでしょうか。良く知りません。一方、役所は不可能ですな。あそこは電話で話すことがメインタスクのような感じだったから。

 今でも音楽を聴きながら作業するのは不謹慎という雰囲気なんでしょうか。これは100%業種に依存しますけど。極端に神経をすり減らしながら作業する工場の人や職人さんもしないほうがよいでしょう、どう考えても。私も「本当に集中する」ときはつけないです。ということは、この会社の人も普段の私も「いい加減」にやっているのでしょうか。そんなことはないと思いますが。もし、そうなら、iPodは世界の精算性を「下げている」ということになります。おそるべし、スティーブ・ジョブズ。おおそうだ、Apple社ではどうなんでしょうかね。iPod開発部の人はiPodしならが作業しているのだろうか? こんど、ソニーの友人に「ウォークマンを開発している人はウォークマンをしながら仕事しているのかな?」と聞いてみよう。

 ちなみに、現在の職場で私はiPodをしてない。だって、「生」の英語を聞けるチャンスが減るじゃない。あと一月しかいられないのだから。升酒から滴る酒をすするような感じで英語を聞くようにしています。もったいない。