入館料は無料だが献金はしよう

vietatofumare2007-03-02


 大英博物館は入館料は取りません。ただです。これはロンドンの大抵の公共博物館・美術館もそうで、いろいろ見て回る人にとっては有り難いです。こんなスゴイ展示品ならば数千円しそうな気がします。フランスへは行ったことがないので知りませんけど、ルーブルは入館料をとるのだと思います。日本でもそうです。この事実だけでもイギリス人の気概には頭が下がります。

 そうはいっても喜捨は歓迎です。献金とでもいうのでしょうか。善意の寄付ならば幾らでもいい。2ポンドくらいいただけるとメンテナンス費用とバランスするみたいです。だから入り口にはさい銭箱のような寄付金箱が置いてあります。お札をいれている人いるし、銅貨の人もいますね。私は最初の1回目に2ポンド入れました。その後10回くらい来ていますが、入れていません。まぁ、ロンドンに来るだけでも相当おカネがかかっているし、大英博物館発行の本を買って、カフェでお茶をのんでいるのでいいでしょう? 最後にまとめて払いますよ。そう言い聞かせて通り過ぎます。

 寄付金箱の前には看板がたっています。説明です。いろんな国言葉で相手あるのですが、目立つのは2つのバージョンです。中心が日本語と中心が中国語です。言うのが申し訳ない気がしますが、商才に長けている中国の人が寄付金なんてするのだろうかと疑問に思います。かれらは大英博物館に寄付するくらいならば、同胞が密集する中華街で何かを買うのではないかと思ってしまいます。同じく詳細に長けている中東の人も寄付はしないでしょう。見に来ていても。ただし、これは「育ち」によるので、ロンドン育ちの人ならば人間のハードウエアに寄らず寄付すると思いますけど。

 ところで、こういうところで日本語がでかでかと出ているのにはちょっと気が引けてしまいます。多くの日本人が着ているのだろうなぁ、彼らは「払ってください」と言われれば素直にはらうだろうなという気質をもっているよなぁということ。一方で、なんとなくカモっぽい感じもしたりして。日本人は団体で来ている人が多いです。私がすれ違った人たちは大抵高校生の一団。高校生でしょうか。一昔前ならば農協さん御一行だったのでしょう。年齢の高い日本人とはあまりすれ違わないですね。あるいは、カップルが多いか。何れにせよ若い人が多いです。


 一方、中国の人はいろいろです。韓国語もよく耳にします。こういうところで、ジャパンマネーが多いに弱っていると感じますね。電車のチケットの自動販売機や美術館のパンフレットなどでも「日本語」という選択肢が堂々と存在していますが、そのうちなくなるのかもしれない。そう思うとちょっと残念です。そう思ったら、なんとなく献金したくなりましたので、今日の貴重なカプチーノ代をボックスに入れてしまいました。おお、いいことをした。私もそうですが、たいして英語が出来ないのに大勢海外にでるというメンタリティー、そんなにバカにしたもんじゃないですね。