g_mean

vietatofumare2007-03-16


 小さいことから聞いていた場所に訪れた。グリニッジ天文台である。基準となる子午線が通っている場所に立ってみた。右足が東経、左足が西経にある。当然実感はない。地球の他の場所とそんなに大きく変わるところはないのだが。

 こういう基準を持っているところが過去のイギリスの偉いところ。大英博物館に行ってもイギリスの物品はほとんどないのだが、彼らは「発明品を収集し、体系付け、基準を打ち立てる」というメタなことをやっていた。今風に言えばシステム・エンジニアといったところ。あるいは、そもそもそういうことを仕様という企画を作った人たちということになる。ダーウィンニュートンはイギリス人。個人的にも彼らはスゴイと思うけど、それを可能にしたのはイギリス人がその時代にやっていた良い面の具体例といえる。

 そういう感慨に浸った後、早速土産コーナーに立ち寄った。時計にまつわる小物が並んでいる中、イギリスに来てからずっと探していたものを見つけた。それは、大航海時代に船乗りが使っていたという携帯用日時計。いんちきな作りだったら買わないのだが、きっちした精巧な作り。早速購入。25ポンドもするが、それは構わない。大英博物館の土産コーナーにあると思っていたが全く見つからなくて残念に思っていたが、こんなところで会えるとは。